ネットワークストレージ2010/11/21 00:00

5年ほど前に、「ストレージは最終的にネット上で必要分だけ借りればよい」という極端な思いつきの元で、ネット上にファイルを格納するサービスを契約して使用した事があった。しかしブラウザ経由での操作とか、いちいちファイルをupload/downloadする操作が面倒でやめた経緯がある。
当時は月300円程度で100MBくらいだったと思う。まだクラウドという言葉が世の中に出回ってなかった頃だったが、最近のはもう少し使いやすくなってるだろうか。コンシューマ向けのオンラインストレージやクラウドストレージサービスを少し調べてみると、MicrosoftやgoogleでGByteクラスのストレージが無料で利用できる事を確認した。

Windows Live
25Gバイトのストレージ容量があるSkyDriveが使用できる。
https://login.live.com/login.srf

単純にLAN上へファイル保存するならNASが選択肢になり、自宅ではLANDISKを使用中で、特に支障が無い。でもイマドキな魅力感をもった2つのサービスをメモする。

■Pogoplug
Pogoplugに全俺が感動ッ!! - ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/stapa/20101101_403789.html

■N-TRANSFER
クラウド対応のデバイスサーバ
スタパビジョン-#059 NTT西日本「N-TRANSFER」
N-TRANSFER
http://www.ntra.jp/


そうして調べる中で感じた奇妙な気持ちとして、「ネットワーク上のどこに私のデータは格納されたのか?」という事。Pogoplugなどは、自分のLANにつないだディスクへアクセスする時でも、web経由でクラウドサービスとして利用するのであり、デバイスに直接接続するわけではないように見える。利用者にとって目の前のHDDに保存されていようが、実際にはどこか別の場所に保存されていようが、区別は無い状態になる。

クラウド化するストレージ技術
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1010/22/news03.html

このようなサービスが常態化すれば、1つのパラダイムシフトが起きそうな気がする。

ストレージを購入してネットにつなぐという行為が、自分のためのストレージをつなぐのではなく、クラウドで利用可能なリソースを提供するもの、という位置づけに意識が変わった時、ちょうど流行りの太陽光発電のような状況が起きるのではないか。

例えば、10TBのストレージを購入した人がいたとする。買ってきた人は、いずれ10TBのディスクをすべて消費するかもしれないが、それまでは大半が「空き」の状態が続く。空いた余剰のディスクスペースは、太陽光発電で生産された電気と同様、パブリッククラウド上のリソースとして「販売」する。こうなれば、利用者は空きの分だけクラウドサービスからサービス料を徴収する事ができる。

そして一般消費者が、「わざわざ自前のディスクを用意しなくてもクラウド上でサービス料を払って必要なだけストレージ容量を買えばいい」派の人と、「クラウドリソースを提供して、購入資金を上回るサービス料を得た方がトータルコストが削減できる」と考える派の人に分かれるのではないか。
やがてストレージリソースを提供するのは、個人と専門企業が入り混じった状態になる。クラウドリソース提供者には社会的な責任が生まれてくる。犯罪も起きる。関連する法律が整備される。

さらにSF的な物語にするなら、こんな展開にできるかも。
202x年の段階で、日本のクラウドリソースの提供総数とその性能が世界1となる。
→202x年の事業仕分けで、政府はスーパーコンピュータ開発を停止、クラウドリソースを使用したグリッドコンピューティングを主軸とし、その能力を一般企業や海外に販売するように方針転換する。
→政府はクラウドリソースの囲い込みと、国力としてクラウドリソースの増強に転じる。
→203x年、国民への義務として、クラウドリソースの提供法案を可決する。
→クラウド上に蓄えられた個人の情報が政府の監視下に入る
→204x年、クラウド上に「知性」の存在が確認される。
→政府ではなく、実際にはそのクラウド上の「知性」によって徐々に人々がコントロールされる。
物語の主人公が、その実態に少しづつ気付く・・・といった所。
知性の名前は、暴力的なら「スカイネット」でもいいし、友好的なら「エイワ」でも良いね。




コメント

_ aki ― 2011/02/06 23:55

これに関して、各会員の余剰PCリソースを使用するという事を具現化したサービスが既にある。
フリーミアムモデルでクラウドサービスとして提供されている「GRIDY」
http://gridy.jp/portal/cost.html?select=function

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